どもどもKitarouですっ
最近は留学の敷居も低くなり、英語を活かした仕事がしたい方も多いと思います。
僕も学生時代はドイツに留学しており、現在は何とか留学経験を活かしたお仕事をさせてもらってます。
その業種も「海外営業」
いかにも「英語ー!」すげー!
て感じがします。
でも英語だけで仕事なんてできるわけなくそれに加えたスキルは必要です。
必要なスキルとはエクセルとかなんですが今日はどう必要か見ていきたいと思います。
海外営業職について(個人的経験)
ではまず最初に海外営業職についてどんなものか紹介しておきます。
注)これは僕の職場における説明なので一般的なものと乖離があるかもしれません。あくまで参考です。
まずこれだけは覚えておいてほしい。
めっちゃ内勤やから!
*http://shopsnavi.com/jobfind-smartphone/brand/ZCRAFT/14683/ARBEIT/225435
*写真はイメージです。
基本的にオフィスから外には出ないようなデスクワークをやっております。
セールスフォース(売上やマーケティングのデータのまとめ)を社内で報告用にエクセルやパワーポイントにまとめるような感じ。
あとは原価管理をして、モノを作る工場から実際に購入者に流れるまでのモノとコストがちゃんと採算取れているかチェックしたりします。
あとは現地法人や海外の販売ディーラーがちゃんと経営をできているかP/LやB/Sを分析もします。
たまに外人が集まる国内・海外の展示会に行けます。
これだけ見てるとあまり英語を使わないような気がしてきます。
<外国語はいつ使う?>
正直大企業であれば、あまり使う機会がないかもしれない。
というのも最初は資料作りばかりだから。
しかしその資料は英語で届きます。
英語をで資料てどんなもの?
注)基本的な簿記知識が必要ですので知らない方はご理解の上お読みください。
注)一応簡単な解説はつけます。
では実際に英語の使いどころといえば扱う資料が例えばそうです。
海外営業だと外国に現地法人(販売会社や工場)を持っていることがほとんどです。
ではその会社の業績はどうやって出されるだろうか?
もちろん現地語か英語ですよねー(涙)
*結構きつい
では実際にどんなものが届くのでしょうか?
会社の業績といえば財務諸表と損益計算書です。
今回は簡単な損益計算書を見ておきましょう。
例)子会社A社の2月営業実績は次のような感じ
<子会社A社2月業績>
これを見てA社をどう見よう。
とりあえず右側に赤い数字が多いので業績は良くないようだ。
しかしそれだけだと仕事にならないですね。
まずは表の構成を解釈せねばならない。
<用語解説>
縦
- Sales=売上
- Cost of good & sold =売上原価
- Gross profit (Gross margin)=粗利
- Variable expense=変動費
- Fixed expense=固定費
- Operating Income(OI)=営業利益
横
- K USD= 1,000ドル単位(表内左上は4,500,000ドルを表す)
- February=2月実績
- Target=目標値
- Last Year=昨年2月の業績
- vs Target=2月実績と目標値の差異
- vs Last Year=2月実績と昨年業績の差異
本来ならOIの後に営業外利益や法人税などが続きますが、それ以降まで見るならそれは経理部や財務部の仕事です。
「K USD」のように1,000までの外貨は「K USD」 や「E EUR(ユーロ)」などと表記されることもあります。
英語の資料を読み解く
では先ほどの資料に戻りましょう。
これを見て2月実績は目標値や昨年業績と比べてどうだろうか?
1)対目標値
これは簡単ですが未達です。
A社は目標値に届かなかったので今後2月の損失を挽回しなければなりません。
2)対昨年度
ではこれが分析の入門編です。
ポイントを幾つかに整理します(K USDのUSDは省略します。)
- 売上は+200K 達成
- 粗利も-100 K
- 営業利益は-110K 未達
これらから売上は昨年を超えましたが利益が下がってます。
つまり「売上に対する利益率が下がってます。」
イメージを持たせるとするなら、
去年は100万の利益が乗る車が、こと位は50万の利益しかつかなかったってこと。
なぜこれが起こるか?
<利益悪化可能性>
- 原価が上がった
- 経費(変動費・固定費)が上がった
主にこの2つです。
では原価は上がったのか?
→売上原価は上がってる(+300K)
では経費は上がったか?
→変動費と固定費の合計は上がってる(+50Kと-10Kで+10K)
つまり今回のケースでは経費も上がっています。
なんか幸先が不安そうな経営ですね。
ではなぜ昨年度より利益を落としてまで売るのでしょうか。
これはこのA社が何を売っているかによります。
例えば売ったものが携帯電話だとしよう。
売り上げてからは2年間は相手が使おうがつかわまいが毎月8,000円くらいの通信費が入ってきます。
こんな美味しい話あるでしょうか。もし本体が1万円くらいならたとえ0円でも売ってしまいたい。
もしかしたらこのように昨年度よりも今年の方が売上後の収益(アフターセールス)が見込めるかもしれないという戦略に立っての行動かもしれません。
海外営業職に求めらるものまとめ
上記のように海外に関わって仕事をするには英語だけでなく、ビジネスにまつわる知識を持たなくてはなりません。
主に次の3つに分かれます。
- 1つは上記のPLみたいな資料を作るエクセル力
- 英語の会計資料を読み解く英語力×簿記など会計知識
- 上司に報告する資料を作るパワポ力
例えばエクエル力はMOSなど試験があります。
就活のためなら有効かもしれませんが、仕事のためにわざわざ取る必要はないかもしれません。
オススメの仕事に使えるエクセルの本を下記紹介します。
こちらは統計と書いてますが、オフィス業務で必要な基礎会計スキルとエクセルの使い方、読み方をまとめて紹介してくれています。
初見では少し重いかもしれませんが、繰り返し読むとデータの読み方のコツが身体に染み付くように覚えられました。
こちらでは問題形式で仕事や現場に役立つデータの読み方、表の作り方をまとめてあります。
問題は、「計算」、「集計」、「グラフ作成」、「自動化・マクロ」、「データベース」、「文書作成」の各カテゴリーに分かれて出題されています。
また入力例や完成例を参照しながら手順に沿って問題を解く基礎問題と、文章から求められている指示を読み取り、自分で考えて問題を解いていく応用問題に分かれます。
さらにエクセルやパワポを持ってない方は下記リンクで月1,000円〜くらい彼で使えるサイトがります。
「たよれーる」ではオペレータにでき、またPC5台までダウンロードできます。
セットやライセンス品より得点満載で使用できるあたりオススメです。
入社するまでだけの間限定とかでやるのもいいかもしれません。
気になる方はリンク参照ください。
また簿記については市販で売ってる参考書をやれば十分だと思います。
でもビジネス会計という検定もあり、受験せずとも参考書だけで非常に英語の勉強になります。
正直簿記受けろとまで言えません(僕は3級までしか持ってません。)
いずれにせよ2級レベルまでの知識は入社して覚えざるをえませんが先にやっといてこしたことはないという感じです。
上記参考書は試験対策にも仕事始めるまでの知識入れるだけって目的でも全然使えるような感じです。
表紙の猫ちゃんがいろいろ簡単に解説してくれます。
これも試験については僕は受験してないので解説できませんが、海外営業職に就く上で必要な会計知識が英語で書いてあります。
イメージとしてはTOEICのリーディング7問の数字編と思えれば手が出しやすいかと思われます。
本屋さんとかでも置いてあるので気になる方は内容見てみてもいいかもしれません。
いずれにせよ上記リンクでも簡単にお求めいただけます。
最後に
こんな感じで海外営業職って英語ばかりじゃないってことがわかってもらえたでしょうか。
もちろん英語ができることは大きなプラス要素ですがそれに依存するのでなくビジネススキルが伴っているのが、入社して以降のキャリアを大きくサポートしてくれるものです。
もし「海外営業興味あーる」とか思っている国際人材は質問頂ければお答えします。
今回はこの辺で終わります。
おわりっ
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