(*2017/12/30追記・変更しております)
僕の中で2017年のマンガといえば間違いなく「辺獄のシュヴェスタ」でした!ストーリーは中世ドイツの魔女狩りを背景にした主人公エラの復讐にまつわるお話です。しかしこのエラの復讐の裏にあるまっすぐで透き通った心が読者を虜にしてくるので読み応え最高!
今日はこの「辺獄のシュヴェスタ」を紹介していきます!
辺獄のシュヴェスタとは?
2015年2月から2017年12月まで「月刊スピリッツ」にて連載された中世ドイツの宗教対立を舞台としたマンガです。単行本は全6巻で完結しております。
主人公エラは魔女狩りにあった母親の復讐をするため修道会で過酷な日々を乗り越えます。
死と隣り合わせの時代を生きる!
サバイバル歴史大作!!16世紀、神聖ローマ帝国。
罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。
激流のごとき変革の刻を生きるひとりの少女――エラ。彼女が、聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿る苛烈な運命とは…!?
新人作家、驚異の初連載! 次にあなたを滾らせるのはこの漫画だ――!!
話の大枠としては最愛の母を奪われ復讐を誓ったエラが、残酷にも素直で、そして清純な心で修道院での生活や困難を乗り越えていく宿舎物語となってます!
エラ「目指すはあの女の首・・・」
ヨーロッパの歴史、ドイツ史に興味ある方にはさらにお勧めの作品となってます。
辺獄のシュヴェスタ1巻より
登場人物紹介
物語を読み進めていく上でこの四人は最初のメインキャラクターです。2巻以降では仲間やライバルキャラなどが出現してくるので楽しみは増える一方です!
エラ
16世紀、現・ドイツ南西部に位置する村で生まれた少女。瀕死のところをアンゲーリカに救われる。しかし母とも言えるアンゲーリカは魔女狩りの罪でのちに修道会に殺され、エラは魔女の子としてクラウストルム修道院に入れられる。
アンゲーリカ
両親に捨てられたエラの義母となる。薬を調合し、人々の治療をすることを生業にしている。魔女狩りの容疑にかけら火あぶりにされる。
ヴィルケ
クラウストルム修道会の異端審問官。この修道会が謀るある計画のために、魔女狩りを行っている。頭が良く、残酷非道なまでに総長エーデルガルトの任務を遂行する。エーデルガルトに絶対服従、絶対忠誠を誓う。
エーデルガルト
クラウストルム修道会・総長。魔女狩りで家族を失くした娘達を、分水嶺の城と称される「修道院」に集め、“再教育”を施す。世界中の知恵を集めては様々な計画に利用。民衆の教化のために一途にまでもまた愚直である。
1巻は序章に過ぎない!2巻から急展開!
1巻は話のプロローグ的な要素が強く2巻からこのマンガの本領を発揮してきます!1巻の前半は中世ドイツの魔女狩りや人身売買が行われていた背景を伝えるような内容になってます。その中で主人公エラが幼少の姿で登場します。
- 子供ながら特別な能力を持つかのようなエラの性格
- 中世ならでは人身売買の横行
しかし、あまりに賢すぎるがため、または自分が正しいと思ってやった行動が周りには気づいてもらえず異端児扱いされるエラ。
奴隷として売られてしまいます。しかし危険を感じたエラはすぐさま脱走に成功。ただその先、エラが生き残る手段はないに等しい・・・
ある日、とある家畜小屋でアンゲーリカはエラを見つけて救い出します。アンゲーリカは自身の子をその昔に亡くしてエラに子供の影を映していいました。食を与え、友達を与え、自らが母となり家族をになる。エラは初めて家族の温かみを知ります。
しかし波乱を乗り越えて幸せな日常をつかんだと思うも、束の間。修道会の魔の手エラたちに襲いかかる。
- 知恵を持てば狙われる
- キリスト絶対!
- 魔女狩りが動きだす
ヴィルケ「アンゲーリカ・・君、魔女なんだって?」
エラ「母さん・・・、お母さーんっ!!」
ヴィルケ「苦しみの中で人は神を求めるが、時にはそれ以上に悪魔を求める・・・」
1巻も僕はハラハラしながら読めてすごい面白かったですが、2巻からがすごい。
でも・・・先が強くなってきました!
でも・・・読むのがやめられない!!
作品の見どころと面白い理由
- 16世紀のドイツという時代を背景にしたマンガは少ない
- 活版印刷が広まる中、異端派の聖書が広まることをカトリックは恐れている
- 知恵があるにはあるが、教会側につかないものは迫害される
- 教会に逆らう女性は魔女狩りに火あぶりにされる
- 魔女狩りで親を奪われた女子たちは「魔女の子」として修道会に引き取られ残酷な日々を過ごす
- しかし主人公エラはそんな一方的な支配に真っ向から立ち向かう
- どれだけ困難に立ち向いても天性とも言えるエラの前向きな思考力で周りにも影響を与える
何よりもエラの思考力、頭のキレは女性キャラとは一線切り離した絶対的な存在力を示しています。非常にデリケートなシーンもあったりしますが、マンネリ化せず、読んでて勇気がもらえそうなくらい迫力が伝わってきます。
マンガとは思えないほど読み入ってしまって、読んだ後は少し気づかれするくらいです。それだけ読み応えがあるということですね!
僕としては2017年を代表するマンガになったと思いますっ!
無料試し読みができる!
この辺獄のシュヴェスタですが、現在いろんなマンガサイトで試し読みができます!
Pixivなら第3話まで読むことができるので続きが気になれば1巻から読んでみるのをオススメします!
でもすでに話した通り、辺獄のシュヴェスタ1巻はほとんど序章にすぎないので2巻以降さらに迫力あるシーンが待っています!!
Pixiv : 辺獄のシュヴェスタ – pixivコミック | 無料連載マンガ
2巻から5巻を簡単紹介
魔女の子供たちは修道会に入れられる。エラもここにくることになったが一方的な支配に負けず、復讐を果たすため日々をのりこえる! ヒルデやカーヤなど修道会での地獄とも言える訓練に立ち向かう中ができる。
修道会に支配に対抗する仲間とともに困難をのりこえるも食事から何から何まで周りの目を盗んで自分たちで対応しないといけない。妙な噂、、、突如上位生による拷問。
エラたちはこれらを乗り越えられるか!?
かつて修道会の異変に気付き仲間とともに乗り越えようとした上位生。しかし全員で冬を乗り越えられなかった。彼女の経験がエラたちをもっと強くする!最大の難関「冬」にエラたちは何ができるか!?
最後に:6巻(最終巻も出ました!)→NEW!
この辺獄のシュヴェスタですが、2017年12月12日に最終回である6巻が発売され完結しました。
5巻から物語の急展開に目が話せなかったです!次々に仲間と離れることになるエラは、それでも目的を果たすまで修道会を離れない。
そして「五人」に選出されることになったエラに千載一遇のチャンスとも言える総長と相見える瞬間が訪れます。
エラの復讐は果たされるのか?「羊島」の計画は阻止できるのか?ロマ出身カーヤの正体が!?顔に傷の入った鋼鉄の処女の真相は!?
最新記事でまとめてますので興味のある方は読んでいただければ嬉しいですっ!
でも先に6巻まで読む方をオススメします!(ネタバレ入ってるので)
終わり
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